甲状腺機能低下症で太ってしまった!最適なダイエット法は?
甲状腺機能低下症になると、体重が増加する人が多いです。
治療を受けていても受けていなくても、
甲状腺の機能が低下する=新陳代謝が低下する
と言うことなので、健康な時より消費カロリーがグッと減るためです。
ですから、今までと同じような食事を続けていると、ほとんどの場合太ります。
中には診察時に「太りやすいからダイエットを心がけて」とお医者様に言われた方もいるでしょう。
ここでは、甲状腺機能低下症の人のための最適なダイエット法をご紹介します。
- 早く元の体型に戻したい
- 自分で頑張ってもなかなか痩せない
そんな人は参考にしてください。
まずは甲状腺ホルモンの数値を正常に
すでに甲状腺ホルモンを補う治療(チラージンの服用)を開始している人なら、ホルモンの値が正常に近づけば近づくほど、新陳代謝も正常になります。
そのため、治療を開始している人は無理なダイエットをしなくても体重が減ってくる人もいます。
女性に多いこの病気ですから、外見の変化はとても気になりますよね。
ですから、まずはチラージンの服用をしっかりして、甲状腺の機能を正常に戻すことを優先してください。
その上で、これから紹介することに気をつけながら、毎日を送ってみてくださいね。
まずは正常な甲状腺を取り戻すことを優先してください!
ヨードを摂りすぎない
ヨードという栄養素は、甲状腺ホルモンを作る上で大切な材料になります。
ですから、ホルモンが足りないなら摂ったほうがいい気がしますが実は違います。
ヨードを摂りすぎると、甲状腺機能低下症に陥ることもあります。
ホルモン数値がコントロールできて機能低下がなくなれば、ヨードはあまり気にしなくて大丈夫ですがそれまでは気をつけましょう。
特に日本の食事によく使われる昆布は多く含まれているので、食べ過ぎないでくださいね。
ヨードについて詳しく知りたい時は、橋本病の食事療法|甲状腺に悪い食べ物とおすすめの栄養素を読んでみてください。
カロリーコントロールに気を配る
甲状腺機能低下症の人は、
- 体の代謝が落ちる
- 胃腸の働きが悪くなるので便秘がちになる
- 水分を溜め込むようになる
などの症状があるため、たいしてごはんを食べなくても太っていきます。
ですからいつも以上にカロリーのコントロールをしていきましょう。
具体的な1200〜1600カロリーくらいに抑えるのが理想です。
ただ、極端な食事制限はオススメできません。
- 全体的な量を少しずつ減らす
- 栄養摂取に関係ないもの(お菓子など)は控える
- 冷たいものを控える(胃腸を冷やし働きが低下します)
などから始めてください。
特に炭水化物抜きのダイエットは、甲状腺に影響が出やすいです。
炭水化物を極端に減らすなどの過激なダイエットは、橋本病などの病気とは別に、それが原因で一時的に甲状腺機能低下症になる場合があります。
これは炭水化物が不足して、甲状腺ホルモンの生産が低下するためです。
甲状腺機能低下症の方の中には、「少ししか食べていないのに全然痩せない」ことがありますよね?
そんな時は、他の人と比べて量が少ないではなく、1週間くらい食べ物日記をつけて一度見直してみるといいですよ。
満腹になるまで食べていなくても、脂質や糖質の多い物を食べていれば、なかなか痩せることは出来ません。
今一度、ご自分の食べたものを客観的に見てみてくださいね。
チラージンを飲み続けて、甲状腺ホルモンの数値が安定しているの痩せないときは?
ホルモン数値が正常なのに、痩せないとなんで?と悲しくなりますよね。
でもそういう時は、単純に消費カロリーに対して摂取カロリーが多いことは間違いないです。
摂取カロリー>消費カロリー
ただ、甲状腺ホルモンの数値はその時の体調で変わりやすく、前回の検査で正常だからといっていつもそうとは限りません。
風邪をひいたりして免疫機能を酷使すると、影響を受けやすくなります(そう私は体感して感じています)
こればかりは体の中のことなので、数値が全てではないのではないでしょうか?
また、食事を気をつけていても急激に体重が増えたと感じた時は、念のため検査じゃなくても診察を受けたほうがいいですね。
今よりも代謝を上げて、少しでも消費を増やしたい方は、
を読んでみてください。
運動を取り入れる
甲状腺機能低下症の人は、体が怠く、やる気も起きないので「運動なんてとてもする気になれない」ことも多いですよね。
でも、医学的には運動はむしろしてもいいと言われています。
ホルモン剤を飲んでいれば、低下症の症状が軽くなっていき、運動も続けやすく気力も戻るので、より痩せやすくなります。
運動は体が辛くない程度に、はじめは軽いストレッチや散歩、ウォーキングから始めます。
サイクリングなどもオススメですよ。
運動すると新陳代謝が上がり、消費カロリーも増えるので、出来るところから始めてみてください。
脂肪ではなく水分を溜め込んでいる場合も
体重が増えるとどうしても「脂肪を溜め込んでいる」ような気がしますが、低下症の場合は「粘液浮腫」という独特の症状が出ます。
これは体の中にあるムコ多糖類という物質に水分がどんどん溜まっていくことで起こります。
普通のむくみとは違うので、汗をかいたりトイレにいっても、水分が排出できないことが多いです。
その溜まり方は尋常じゃないので、あっという間に体重が増えます。
もしも急激に体重が増えて体中が浮腫んでいたら、脂肪ではなく水分の可能性が高いです。
その場合は、ホルモン剤で数値を安定させるのが、スリムな体への一番の近道です。
もっと詳しい情報は、橋本病でむくみがひどい!どうやって解消したらいい?にあるので、よろしかったら読んでみてください。
まとめ
甲状腺機能低下症の人のダイエットも、普通のダイエットと同じようにすぐに結果は出ません。
消費カロリーが少ないので、余計に大変かもしれませんが、コツコツ続けて3ヶ月くらいから変化が現れることもあります。
ホルモン剤と並行して、長い目で向き合っていきましょう。