橋本病の原因はなに?
橋本病になる原因は、自分の体にあるの免疫機能が甲状腺を攻撃して壊してしまい、甲状腺ホルモンが出なくなってしまうことです。
生命維持に欠かせないホルモンが出なくなるので、それに伴い様々な身体症状が出てきます。
今までは、なぜ自分の免疫が同じく自分の甲状腺を攻撃してしまうようになるのかは、ちゃんと解明されていませんでしたが、徐々に解明されつつあります。
これにより、根本的な治療も考えられるようになりました。
遺伝的な要素もありますが、それだけでは必ず発症するとは言えません。
そこに環境などからくる影響が加わって初めて発症するんですね。
環境とは、免疫機能に影響を与えるものです。
自分を守ってくれるはずの免疫機能が甲状腺を攻撃して壊すなんて、驚きですね・・
橋本病の原因である免疫機能の酷使とは?
私たちの免疫機能は、外から入ってくる敵(体に良くない影響を及ぼすもの)を排除して、体を守ってくれる役割があります。
でも、ウイルス感染、ストレス、疲労、アレルギー、喫煙など、毎日の生活の中にあるものでも、度が過ぎると免疫機能を酷使することになります。
橋本病は女性の方が圧倒的に患者数が多いので、女性特有の仕事である妊娠・出産も発症関係している可能性は高いのではないでしょうか。
実際に妊娠・出産を経験した女性の20人に1人くらいの割合で甲状腺に異常が出ると言うデータもあります。
赤ちゃんを産むって大仕事ですし、めまぐるしく変わっていく体を守るために免疫機能もそうとう頑張るはずです。
もちろん子供や学生の頃に橋本病を発症する人もいますので、全ての人に当てはまるわけではありません。
ただ、これらに共通することは「免疫機能を酷使している」ということですね。
なんでもオーバーワークは良くないのです。
ちょっと難しい話ですが、橋本病の人は血液の中に甲状腺を壊す自己抗体(リンパ球)があります。
この自己抗体は免疫機能を使いすぎて、正常でなくなるとできてしまいます。
橋本病の原因は、元々遺伝的に体質があった人が、この自己抗体が甲状腺を攻撃することにあります。
自己抗体は一度できてしまうと、健康的な生活をしたりストレスをなくしたからといって、すぐに元には戻りませんので甲状腺の細胞が壊され、ホルモンが出てこなくなってしまうのです。
さくらこが解説・女性に橋本病が多い不思議
さくらこはなぜ橋本病が圧倒的に女性に多いのか、考えてみたんです。
そこには、妊娠や出産が少なからず関係しているのではないか?と思いました。
赤ちゃんが生まれたら、喜びもつかの間、数時間おきの授乳・お世話などが始まりますよね。
子育て中はとにかく忙しいので、自分の体を省みることがほとんどできません。
出産という大役を終えて、それだけでもかなり体を酷使していますが、子育てはいわばそこからが始まり。
ここで休んでおけば大事にはいたらないという一線を、知らず知らず越えてしまうことが多々あるんじゃないかと思うのです。
また、妊娠・出産を経験していないくても、現代の女性は社会に進出してキャリアを気づいています。
毎日クタクタになるまで働いている、そんな人も多いでしょう。
女性は、甲状腺ホルモンだけじゃなく、女性ホルモンの影響も受けて生きていますので、体を自分の思ったようにコントロールするのは案外難しいですよね。
それでも無理をして頑張ったり、睡眠時間が少なくなったり、ストレスが溜まったり・・・
橋本病だけでなく健康な毎日を送るためには、私たち人間には、
- 適度な運動
- 質のよい十分な睡眠
- 栄養バランスのとれた食事
- ストレスの発散
などがとても大切です。
でも、今のめまぐるしい現代社会では、こういった基本的なことを維持するだけでも結構大変です。
橋本病でも他の病気でも、なってしまったあとが大切。
「ちょっともう限界」と体に言われているのかもしれません。
だからこれからはあなたのの体としっかり向き合っていってみてください。
ご自分の体の声を聞いて橋本病とも付き合っていけるといいですね。