橋本病はストレスが原因で発病したり、悪化したりするの?
今の時代、ストレスを抱えていない人はいないかもしれません。
ただ、それがどんな形で体の不調として現れてくるかは、
とても個人差があります。
橋本病は、そのうちの一つだと言い切る人もいます。
ストレスは、その度合いが、数値などで目に見えるわけではないので、
「もうそろそろ、やばいな」とか「これ以上だと病気になるな」など
なかなか自分でコントロールするのが難しいと言えます。
風邪をひいて喉や頭が痛かったり、体がだるくなれば、早く家に帰って
今日はゆっくり休もうとか、しっかり眠ろうとか考えますが、ストレスは
そう言った対処をする人はあまり多くないようです。
本当は疲れていても「後もう少しだけ」と仕事を頑張ってしまったり、
人間関係に疲れているのに、自分が我慢すれば何とかなるかもと考えて、
心に思っていることを言葉にせず飲み込んでしまったり・・・
特に大人になれば、多少の無理や我慢は生きていくのに必要ですよね。
でも大切なのは、そうした自分の頑張りに自分で気づいて、抜くところは抜く、
わざと何もしない時間を作るなどと言った、コントロールなんです。
橋本病は、自分で自分のことを攻撃するようになってしまう
自己免疫疾患ですから、発症には何らかのきっかけがある場合が多いです。
妊娠・出産などのホルモンの変化、転職や引越しなどの環境の変化、
家族の病気や死などで心にストレスがかかったとき、それに気づかず無理を
続けると、体が対応できなくなり橋本病の場合は甲状腺に異常をきたします。
また、橋本病は発症して治療を開始した後でも、ストレスによって悪化する
ことが多いです。薬でうまくコントロールできていたのに、甲状腺ホルモンの
数値が急に上がったり、症状が出てきたり。
もしもこのような状態になったら、自分の毎日の生活を見直してみましょう。
仕事が忙しすぎないか、苦手な人と無理をして付き合っていないか、
嫌なことがあった時そのことばかり考えていないか・・・など。
併せて睡眠時間は十分か、栄養バランスの良い食事を摂っているか、
体が冷えていないか、運動不足になっていないかなどもチェックしてみて下さい。
そして、自分にとって良いストレス発散法がある人はそれを、ない人は
体の中の物を外に出すことをするとすっきりしますよ。例えば、涙を流す、
汗を流す、思いっきり笑う、などなど。
空気や景色の良いところに出かけるのもいいですが、疲労があるときは無理をせず
体を回復させることを優先しましょう。外に出かけなくても、軽いストレッチ
だけでもやるとやらないでは全然違います。
数値には出来ないけど、気分がすっきりすることこそが、ストレス発散の目安です。
ストレスをコントロールできれば、橋本病も急に悪化したり
症状が強くなることも少なくなりますよ。