橋本病に鍼治療は有効なのか?それだけで治療は可能か?
橋本病は甲状腺ホルモンの数値が、低下していない人がほとんどです。
慢性的な甲状腺の炎症はありますが、ホルモン数値は正常なので、定期的に
経過を観察しましょうと言われる人が、患者数の9割にもなると言われています。
ですから、9割の人はホルモン剤を飲むことはありません。ただ、だからと言って
9割の人全てが何の症状も無 く、生き生きとした毎日を送っているわけでは
ないのです。
これが、この病気のしんどいところです。医師は血液検査で判明する、
TSHと呼ばれる数値の値で、ホルモンの服用をするかしないか決めます。
症状がでているか、出ていないかではないのです。
このため、チラージンは服用していないけど、だるさ、眠さ、寒い、疲れる
などの症状と戦っている人が、とても多いのです。
あなたが橋本病でそのような状態なら、鍼治療など東洋医学を取り入れてみる
ことも良いのではないかと思います。もちろん、チラージンを飲んでいる方でも
併用して鍼治療を取り入れていいと思います。
鍼治療は、橋本病の人が抱える辛い症状の改善に役立つと言われています。
むくみや冷 え性、倦怠感の改善など、橋本病じゃなくても抱えることのある
これらの症状を緩和したい人は、鍼治療を試してみてはどうかなと思います。
あくまで個人的な意見ですが、鍼やお灸などの東洋医学は、体全体のバランスを
整え、健康な体を取り戻していくと言う気がします。
自己免疫疾患は、頑張りすぎたりストレスがきっかけになることもあるので、
知らず知らずのうちに体のバランスを崩し、気づいたら発症している・・・
そういうことも多いです。
橋本病を鍼治療で治すことは出来ないと思いますが、自己免疫疾患になった
自分の体を、良い方へ整えていくのには、とてもいい方法だと思うのです。
チラージンを飲んでいる人でも、ちょっとした環境の変化やストレスで 、
体調が不安定になることもあります。そんな時は、自分の環境や体と向き合う
いい機会ですので、東洋医学の観点から、自分の体を客観的に診てもいいでしょう。
鍼治療で辛い症状が少しでも和らぎ、元気になれるといいですね。