橋本病で抜け毛が酷くなるのはなぜ?
橋本病をお持ちの方で、抜け毛の悩みを抱えている人は、かなり多いです。
正しくは、橋本病であり、かつ甲状腺ホルモンの数値が少なくなっている時に
抜け毛の症状がでてくると思います。
橋本病でも、甲状腺機能低下症になっておらず、自覚症状が無いような人は
抜け毛が気になることはほとんどないでしょう。
甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝や自律神経をつかさどるもので、
健康で生き生きとした生活を送るためには、欠かせないものです。
肌や髪の毛の健康にも深く関わっています。
髪を作り出している毛母細胞は、甲状腺ホルモンによって活性化されているので、
これが少なくなると当然、髪の毛を作る力が弱 くなってきます。
しかも甲状腺ホルモンは、体全体に関わるため、優先順位が決まっているのです。
働きが悪くなると命に関わる臓器へ一番最初に回され、髪の毛や肌などには
最後に回ってきます。甲状腺ホルモンが足りなければ、髪の毛に来るまでに
使われてなくなってしまうのです。
この優先の順位は、体に元々備わっている機能なので、どうすることもできません。
橋本病の人の抜け毛の悩みを解消するには、足りない甲状腺ホルモンを補い、
髪の毛にまで十分行き渡るようにするしかないのです。
ですからチラージンの服用で、甲状腺ホルモンの数値が、健康な人と変わらない
くらいになれば、毛髪細胞も再び活性化され、抜け毛が徐々に改善されていきます。
チラ ージンは特効薬ではないので、その作用は緩やかで、即効でとはいかないと
思いますが、髪の毛を含む体全体の調子が上向きになってきます。
甲状腺機能低下症を伴う橋本病は、女性の患者さんが圧倒的に多いので、
抜け毛の悩みは本当に悲しくなりますね。髪は女の命と言いますが、
髪の毛が薄くなっていく恐怖は、味わったことが無いとわかりません。
でも、まずは健康な人と変わらない甲状腺のホルモン数値になることが、
抜け毛の予防にもつながりますので、医師の処方どおりチラージンを飲み
ストレスを溜めず、休養を取りながら待ちましょう。