橋本病になるといびきをかくようになるのか?
橋本病の患者さんで、ご家族や周りの人からいびきを指摘された・・・
こんな経験はありませんか?確かに喉は腫れているけど・・・それが
いびきと関係しているのかな?ととても気になりますよね。
特に、橋本病は女性のとても多いので、いびきを気にする人も、
少なくありません。なんとか改善する方法を見つけたいものですね。
橋本病がある人は、甲状腺が腫れている人が多く、気道が圧迫されて
狭くなることがあります。特に甲状腺の機能低下がある人は、甲状腺ホルモンの
分泌が低下しています。
そのため、気道の筋肉が緩み、寝ている間に喉の気道が狭くなることがあります。
また舌も肥大してくるため、 更にいびきが出てくる可能性が高くなります。
肥満の人に人に多い、睡眠時無呼吸症候群が起こることもあります。
橋本病は、機能低下を伴っていると、体重増加や高コレステロール血症などが
起こるため、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなるのです。
橋本病と知らずに、これらの症状で受診して、逆に甲状腺の病気を指摘され
気づくこともあります。ただ、これらの症状は機能低下の治療を受けると
軽くなることが多いです。
機能低下の治療は、甲状腺ホルモンの服用です。いびきの他に症状がある場合も
甲状腺の機能が正常になることで、段々となくなっていきます。家族や周りの人に
いびきを指摘された人は気になると思いますが、気にしすぎもよくありません 。
橋本病の症状が軽くなってくるまで、可能なら寝室を別にするとか、
気にせずゆっくり眠れる環境を整えましょう。私の経験上ですが、
甲状腺の腫れが引くと、いびきは軽くなっていくと思います。
鼻腔拡張テープを寝るときに使い、鼻の呼吸をスムーズにする方法も
試す価値があるかもしれません。ただ、これは橋本病によるいびきの根本的な
治療にはなりませんので、あくまでも補助的なものとしての使用ですが。
日中の眠気が尋常じゃない場合は、日常生活に支障をきたしたり
橋本病以外の健康を害する恐れもあります。これらが気になる人は
早めに医師の診察を受けてくださいね。