甲状腺の異常とは?
甲状腺は、普段は特に意識することがほとんどない臓器です。
心臓のように鼓動を感じたりもしないし、胃のように食べ過ぎたり飲みすぎたりして痛くなったり、腸のように下痢や便秘をしたりといった動きが感じられません。
体のどこにあるのかさえ、知らない人も多いです。
甲状腺の詳しい場所はこちら⇒ 甲状腺の位置と役割
そんな日常生活ではあまり意識することがない甲状腺は、実はとても大切な役割を担っていますから、異常が出ると体には様々な症状が現れます。
甲状腺の異常は大きく分けると3つあります。
- 甲状腺の機能の異常
- 甲状腺の形や大きさの異常
- 甲状腺に痛みが出るもの
普段意識することがない臓器でも、これだけの病気が起こる可能性があります。
1つ1つ見ていきましょう。
甲状腺の病気3つのタイプ
甲状腺の機能の異常でおこる病気
通常、甲状腺の異常にはホルモンの分泌が増えすぎてしまう甲状腺機能亢進症、逆に分泌が悪くなる甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍や甲状腺癌などがあります。
この甲状腺機能亢進症の中で一番多いのがバセドウ病、
甲状腺機能低下症の中で一番多いのが橋本病(慢性甲状腺炎)です。
甲状腺の形や大きさの異常でおこる病気
甲状腺が大きくなったりしこりができたりする病気です(正常な甲状腺の大きさはこちらに書いてます)
悪性と良性のものがあり、
- 良性・・・甲状腺腫、腺腫様甲状腺腫
- 悪性・・・甲状腺がん、悪性リンパ腫
などがあります。
甲状腺に痛みが出る病気
甲状腺の病気の中で痛みが出るものには、亜急性甲状腺炎、甲状腺機能低下症などがあります。
亜急性甲状腺炎とは・・・急激に起こるの炎症のために甲状腺が腫れて痛みがあります。
炎症がおこる原因はまだよく分かっていませんが治療なしで自然と治ります。