橋本病の患者数は日本にどれくらいいるの?
橋本病になると、この病気が珍しいのか、そうでもないのか気になりますよね。
特に外見からはわからない病気のため、なんだか自分だけが橋本病になったような
気さえします。
難病指定されているらしい・・・なんて聞くと、ものすごい特別な病気なのか、
なんて思ってしまいます。症状が無ければなお更、あえて人に話すこともしない
人もいます。でも、橋本病は患者数の多い、かなりメジャーな疾患です。
自分がかかっていても気づかなかったり、他の病気と間違えられて診断されている
人も多いので、正確な患者数はなかなか把握できないようですが、ある統計では
成人の10人に1人ぐらいの割合で、この病気があるとも言われています。
もしもあなたの勤めている会社が、社員数30人だとすると、その中の3人は
橋本病と言うことになります。こうなると、腰痛持ちなんですとか、頭痛持ち
なんですと同じくらいなのではないかと思ってしまいます。
また、ある 統計では人口10万人あたりおおよそ80人くらいの人が橋本病になる
と言う数字もあります。自覚症状が無く気づいていない人を入れると、
日本だけで10万人の患者がいるらしいです。
あくまで推定ですが、とにかく患者数の多い病気だと思って間違いありません。
特に女性の患者数は圧倒的で、10人中8〜9人は女性です。
ちなみによく橋本病と比較されるバセドウ病(甲状腺の機能が低下ではなく
反対の亢進状態になる病気)も、女性の患者数が圧倒的に多く、200〜300人に
一人の割合で起こる大変メジャーな疾患です。国民病と言う呼び名まであります。
こうしてみると甲状腺の病気は、私たちにとってかなり身近なものなんですね。
橋本病と診断されたときは、かなりびっくりするし 、いろいろな不安がよぎると
思いますが、同じような人が日本にはたくさんいるのです。
また、橋本病と診断されても、甲状腺機能低下症を伴うのは、そのうちの10分の1
と言われています。その10人のうちの1人になったとしても、ホルモン剤を補充
すれば、多くの人は普通の生活が送れるようになります。
自分の気持ちに落とし込むまでには、時間がかかるかもしれませんが、治療できる
病気ですし、風邪のように数日で改善する訳ではないので、定期的に血液検査を
受け、自分の体の状態を把握し、向き合っていくことが大切ですよ。