橋本病は仕事はしてもいいの?何か制限はあるの?
橋本病と診断された社会人の方は、「病気になってしまって、
仕事を続けられるのだろうか?」と心配になる人も少なくないようです。
結論から言うと、仕事はもちろんしても大丈夫ですし、制限もないです。
ただ、橋本病は集中力が低下したり、驚くほど眠かったり、疲れやすかったりと
仕事によっては支障をきたす症状もあります。ですから、仕事を続けるのか、
変えるのか、休むのかなどは、抱えている症状の度合いによって個人差が出ます。
あまりに肉体的にハードなものや、精神的にきついものなら、主治医の先生が
仕事は休んだほうがいいですよ、と言うかもしれませんが、多くの場合
自分自身の体に聞いてみて、決めることになります。
でも、実はこれが一番難しいのです。橋本病は日によっても体調が違いますし、
どこを基準に決めたらいいのか、ボーダーはありません。治療を始めてから
どれくらいで症状が治まるのかも、わかりません。
人によっては、すでに仕事に何らかの影響が出てしまって、辞めるのか休むのか
悩んでいる方もおられるでしょう。自分一人ではでなかなか決められないときは、
もし可能なら、病気の報告と共に、上司に相談してみてはいかがでしょうか。
だた一つ言えることは、今の生活パターンが橋本病を発症させたと言う事で、
あなたの仕事も、病気の発症には少なからず関係していると言う事です。
もしかすると誘因そのものかもしれません。
特に日本人は勤勉で責任感が強く、コツコツまじめに、時には無理をしてでも
きちんと仕事をこなす人が多いです。「何を当たり前なことを」と思うかも
しれませんが、体を壊してしまったら、元も子もありません。
ですから、橋本病になって、あるいは何らかの支障が出て仕事をどうしようと
思ったら、今までの自分の生活を、今一度振り返ってみましょう。
自分の許容範囲を超えるような毎日ではなかったかと。
そして、仕事が少なからず橋本病に関係していると思ったら、体を休むことも
考えましょう。それが難しいときは、体を休める時間を十分に取るとか、
薬が効いてくるまで休むとか、何らかの対策は必要です。
見た目は変わらないので、周りの人に理解されにくいか もしれませんが、
症状が治まり甲状腺の状態が安定してくれば、仕事も普通にこなせるように
またなってきますよ。