チラージンには副作用はないと言われたけど、ではこの症状は?
チラージンは、甲状腺ホルモンを補うものですから、副作用はないですよ。
そう言われて飲み始めたら、なんだかいつもと違う症状がでてきて・・・
でも、お医者様は副作用はないって言ってたし、どうしたものか・・
あなたもこんなふうに思っていませんか?
チラージンは、体の中に元々ある甲状腺ホルモンで出来ているので、
足りなくなった分を補うだけなら、副作用はないような気がします。
でも違います。お医者様でも副作用は無いという方は、
未だにいらっしゃいますけどね。正しくはチラージンの量が
自分に合っていないために、様々な症状が副作用として現れるのですけど。
甲状腺の摘出や甲状腺機能低下症で、ホルモン量が減り、
チラージンが処方されますが、足りなくなったからその分摂ればいいや、
と言ったサプリメントのようなものではないんです。
甲状腺ホルモンの一生の分泌量は、わずかティースプーン一杯なので、
それを微妙にコントロールしながら補充するのは、そんなに簡単では
ないのではないかと思うんです。
足りなけれは低下症の症状がいつまでも残りますし、
多ければ亢進症のような状態になり、下記のような症状が
出ることがあります。
動悸、心臓がドキドキする、不整脈、手が震える、汗がたくさん出る、
吐き気、実際に吐いてしまうなど。
そして、甲状腺機能低下症の症状でもある、食欲不振、倦怠感などが、
チラージンの影響受けて肝臓から出ることもあります。
いずれにしても、勝手に服用をやめたりせずに、すぐに主治医に
相談します。量を減らすと、これらの症状が落ち着くこともあります。
甲状腺ホルモンは、最初から自分にちょうど良い量を見つけるのは
難しいです。飲んだからすぐに体調が変わるわけでもありません。
低下症の人は、数ヶ月経たないとチラージンの効果を感じられない
人もいますので、血液検査の結果を見ながら、医師と相談して、
毎日の体調なども考慮してもらいながら、治療を勧めてください。
チラージンによる治療は、医師との連携が大切だなと思うので、
副作用のことを話しても、頭ごなしに否定するような医師なら、
病院を変えることも検討してみてはいかがでしょうか。
長期間コントロールが必要なので、医師との関係がうまくいかないと
患者さん本人が辛い思いをすることもあります。
また、甲状腺にあまり詳しくない医師の場合、チラージンの副作用を
否定する人もいるので、可能なら甲状腺の専門医に診ていただくことを
お勧めします。